ランディングページ(LP)や広告を作成して、いざ運用開始したはいいものの、コンバージョン率(CVR)をどれぐらい目指せばいいか分からない。まずは、同じ業界のCVRを目安に運用してみましょう。運用したものの、実際には他社と比べるとコンバージョンに全然繋がってないということもあるかも。
業界別、LPのコンバージョン率
Unbounce社のレポートによると、コンバージョン率は中央値が3.2%、平均値が9.7%になる。
平均はCVRが良い企業に引っ張られているみたいなので、まずは中央値を目安にLPの改善を進めた方が良いだろう。
業界別のコンバージョン率は以下の通りである。

引用:https://unbounce.com/conversion-benchmark-report/#about_this_report
業界 | 中央値コンバージョン率 | 平均コンバージョン率 | |
SaaS | 2.9% | 9.1% | |
eコマース | 3.5% | 10.8% | |
代理店 | 1.7% | 7.8% | |
ビジネスサービス | 2.6% | 7.5% | |
ケータリング&レストラン | 6.1% | 15.6% | |
教育 | 4.5% | 12.3% | |
イベント&レジャー | 4.2% | 12.4% | |
家族サポート | 2.3% | 7.1% | |
ファイナンス&保険 | 3.8% | 11.6% | |
フィットネス&栄養 | 4.2& | 12.0% | |
家の修繕 | 2.6% | 6.1% | |
法律 | 4.4% | 11.8% | |
開業医 | 2.4% | 6.0% | |
不動産 | 2.2% | 6.2% | |
旅行 | 3.4% | 10.3% |
引用:https://unbounce.com/conversion-benchmark-report/#about_this_report
LPの場合、自らで商品・サービスを探すので、下で紹介する広告より、コンバージョン率が高くなる傾向がある。
ただLPのみの場合、高いコンバージョン率を維持しても、SEO対策しないと流入数がなかなか伸びずに、コンバージョン数が小さくなる可能性もある。
SEO対策はかなりの時間と労力が必要ようになるため、費用対効果を考慮するのも大切になってくるだろう。
そのため、時間は取れないがお金の予算がある場合、Google Adsのような広告を使い、流入を増やすのも一つのであろう。
業界別、グーグル広告(Google Ads)のコンバージョン率
Google Adsには、「検索された用語から広告を出す検索広告」と「ブログ等に表示されるGDN」の2つの広告が存在する。
WordStream社のレポートによると、コンバージョン率の平均は検索広告が4.4%、GDNが0.57% になる。
中央値のデータは出ていないが、平均値はLPの方が高くなる傾向があるみたいである。
分野 | 平均コンバージョン率 (Google Ads 検索広告) | 平均コンバージョン率 (Google Ads GDN) |
アパレル | 2.77% | 0.58% |
アート&エンターテインメント | 4.51% | 0.75% |
ビジネス&インダストリアル | 3.71% | 0.29% |
コンピュータ&エレクトロニクス | 3.16% | 0.50% |
ダイニング&ナイトライフ | 4.74% | 0.56% |
ファイナンス | 4.17% | 0.80% |
健康 | 4.63% | 0.75% |
趣味&レジャー | 3.39% | 1.12% |
ホーム&ガーデン | 4.26% | 0.35% |
仕事&教育 | 4.15% | 0.38% |
法&政府 | 7.45% | 0.46% |
不動産 | 3.40% | 0.36% |
小売店&雑貨店 | 4.23% | 0.53% |
スポーツ&フィットネス | 3.83% | 0.80% |
旅行&観光 | 3.95% | 0.39% |
車両 | 7.98% | 0.51% |
引用:https://www.wordstream.com/blog/ws/2019/08/19/conversion-rate-benchmarks
まとめ
コンバージョン率は、LP > 検索広告 > GDNの順番で高くなるようである。検索されるという行為は、ユーザーが何かを求めているということなので、当然と言えば当然の結果である。
この結果から自社でネット集客を始める場合*1、まず最初に行うことはLPを作成することであろう。
LPを作成して十分な流入数が見られない場合は、次の手としてSEO対策もしくは検索広告を使うことを検討すべきである。
Google Adsを使用しても十分な流入が見られない場合、検索キーワードの再検討や商品・サービスのユーザーニーズがない可能性が考えられる。
一方で流入数があるものの、コンバージョン率が伸びない場合は、コンバージョンまで遷移過程の見直しやコンバージョンの簡易化などの施策を実施する必要があるだろう。
*1 自社に拘らずネット集客を始める場合、食べログやGoogle Mapsのような紹介サービスをまずは利用することをお勧めする。こういったサイトはSEO対策が不要であり、無料でユーザーの流入が見込めるからである。ネット上での潜在的なニーズを調べることにも役立つだろう。
参考URL
https://unbounce.com/conversion-benchmark-report/#about_this_report
https://www.wordstream.com/blog/ws/2019/08/19/conversion-rate-benchmarks